柴犬源氏物語・5

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光源氏は、恋に夢中なお年頃。

飼い主さんに牛車を押させ、
今日も美しい姫を求めて夜の都に繰り出します。


運のよい日もあるもので、
今夜は狙った姫の寝所に
入り込むことに成功しました。

光源氏はフワフワのベッド……
いや褥(しとね)に横たわり、
プレイボーイの余裕を漂わせながら
やさしく姫を手招きします。
「さあ、姫。恥ずかしがっていないで、
こちらにいらっしゃい」

ところが……



「う~ん……。
どうしよっかな~」

姫は何やら悩んでいましたが、
ようやく決心したように
顔を上げました。

「光の君、ごめんなさい。
私には、想い人がいるのです。
今日はやっぱり、
こっちの彼とデートすることにしますね」

姫の後ろでは、
なんとかっこいいゴールデンが
微笑んでいました。


え~? 恋人がいたの?
それも洋犬……?

光源氏は、ひとりぼっちの褥の上で
中途半端に笑うことしかできませんでした。

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