日本むかシバなし・柴の恩返し

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ある日、飼い主さんは……

柴犬

椅子の足にからまって
困っていた柴犬を助けました。





柴犬

その日の夜のことです。
ピンポ~ンと訪ねてきたのは
昼間助けた柴犬。
あれ?さっきは黒柴じゃなかった?
と思うかもしれませんが、
それは気のせいです。

「今日は、どうもありがとうございました。
どうか恩返しをさせてください」
ああ、柴犬ってなんて律義なんでしょう。





柴犬

「私に部屋をひとつ、貸してください」
柴犬は飼い主さんに頼み、
「私が中にいる間は
決してのぞいてはなりませんよ」
という言葉を残して
暗い部屋の中へ消えていきました。




柴犬

ああ、この展開は……。
おそらく柴犬は飼い主さんのために
部屋の中で自分の毛を抜き、
高級織物を織っているのでしょう。
換毛期とはいえ、
そんなことをさせたら
柴犬のフカフカモフモフ感が
損なわれてしまうかも!
心配になった飼い主さんは、
柴犬の部屋に踏み込みました。
すると……







柴犬

そこには、白目で爆睡する
柴犬の姿がありました。
柴犬は目を覚まし、
「入っちゃダメって言ったじゃないですか!
白目は見られたくなかったのに!」
と、飼い主さんを叱りました。
白目だってかわいいのに……と思いつつ、
飼い主さんは尋ねます。
「あの~、恩返しは?」






柴犬

「ああ、恩返しね。忘れてた」
柴犬はつぶやくと、
ゴロンとおなかを出して言いました。
「なでていいよ」

その後、飼い主さんは
心ゆくまで柴犬をなでまわし、
幸せな時間をすごしましたとさ。





      

\考えさせられるお話/

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