柴犬源氏物語・8

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光源氏は、とにかくモテモテ。
毎日、忙しくデートをしているようです。

今夜も美しい姫の館に上がり込み、
親しく物語などしておりました。
ところが……


突然、姫の様子がおかしくなりました。

いつも美しくしとやかな姫が
白目をむいて……。
これではまるで、
おもしろい顔で昼寝をしている
柴犬のようではありませんか。

光源氏は、あわてて声をかけました。
「姫、いかがなさいました?」

でも、姫はいびきをかくばかり。
そしてガバッと起き上がったと思ったら、
いきなりこんな姿にかわってしまったのです。

「うわあああ、獅子ではありませんか!
ちょっと姫、勘弁してください。
怖い怖い怖い!」
光源氏は叫びました。

光源氏の声に応えるように
獅子は姿を消しましたが、
次はこんな姿に……。

「ええええ、今度はエイリアン
私に寄生して都を乗っ取るつもりですか?
やめてやめてやめて!」
光源氏はしっぽを垂らし、
へっぴり腰で叫びました。


どうやら姫は、もののけにとりつかれたよう。
光源氏を思う都の女性の生霊が、
今日のデート相手の姫にのりうつったのです。

「ああ、すべては私のせいなのですね。
モテすぎて、ごめんなさい」
光源氏は、美しすぎる自分を責めました。
そして、姫が本来の姿に戻れることを祈りつつ、
水ごりをして身を清めるのでした。

おヒマなら、ぜひ

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