光源氏は、とにかくモテモテ。
毎日、忙しくデートをしているようです。

モデル/エルヴィス&プレスリー
写真提供/飼い主さん
今夜も美しい姫の館に上がり込み、
親しく物語などしておりました。
ところが……

モデル/グーグー 写真提供/飼い主さん
突然、姫の様子がおかしくなりました。
いつも美しくしとやかな姫が
白目をむいて……。
これではまるで、
おもしろい顔で昼寝をしている
柴犬のようではありませんか。
光源氏は、あわてて声をかけました。
「姫、いかがなさいました?」

モデル/ゆづ 写真提供/飼い主さん
でも、姫はいびきをかくばかり。
そしてガバッと起き上がったと思ったら、
いきなりこんな姿にかわってしまったのです。
「うわあああ、獅子ではありませんか!
ちょっと姫、勘弁してください。
怖い怖い怖い!」
光源氏は叫びました。

モデル/すみれ 写真提供/飼い主さん
光源氏の声に応えるように
獅子は姿を消しましたが、
次はこんな姿に……。
「ええええ、今度はエイリアン!
私に寄生して都を乗っ取るつもりですか?
やめてやめてやめて!」
光源氏はしっぽを垂らし、
へっぴり腰で叫びました。

モデル/とろろ 写真提供/飼い主さん
どうやら姫は、もののけにとりつかれたよう。
光源氏を思う都の女性の生霊が、
今日のデート相手の姫にのりうつったのです。
「ああ、すべては私のせいなのですね。
モテすぎて、ごめんなさい」
光源氏は、美しすぎる自分を責めました。
そして、姫が本来の姿に戻れることを祈りつつ、
水ごりをして身を清めるのでした。
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